5月中旬にGoogleウェブマスターツール及びGoogleヘルプで、データハイライターの対応範囲が大きく拡大されました。これまではイベントのみの対応でしたので実質的に使えるWebサイトは少なかったのですが、多くの人が使えるようになりました。この拡大に伴いヘルプも更新されています。それに加えてGoogleプレイスのカテゴリの拡張などのいくつかの更新情報をお知らせします。
データハイライターについて
データハイライターのページが5/15に更新され、対応する内容が大幅に広がりました。 既にGoogleウェブマスターツールでもこの機能が使えるようになっています。
これまではデータハイライターではイベントのみが設定出来ましたが、下記のタイプに新しく対応しています。
- 記事
- 地域のお店やサービス
- 映画
- 商品
- ソフトウェア アプリケーション
- テレビ番組のエピソード
わたしは既にイベントでデータハイライター設定を行った経験がありますが、単純なページ以外では非常に難しいケースがほとんどでした。今回の拡大に伴い様々なWebサイトで試す事ができるようになりましたししっかりと使えると良いですね。
対応の理想としては、データハイライターだけではなくて、マークアップでサポートすることでしょう。それが不可能な場合はGoogleウェブマスターツールでのデータハイライターを試すべきでしょう。
データハイライターを設定するとどのようになるのかを確認してから、貴方のWebサイトに良い効果になるようならばぜひ対応しましょう。
構造化データ マークアップ支援ツール
表記ページが追加されました。
データハイライター等で作った構造化データをダウンロードするツールのようですが、現段階ではまだ動作を確認できませんでした。 実際の機能が使えるようになってから確認をするべきでしょう。
リッチ スニペット(microdata、microformats、RDFa、データ ハイライター)
5月15日に更新されました。
引用:変更前 データ ハイライターはウェブマスター ツールの 1 つで、提供されたいくつかの例からサイトのデータ構造を把握し、データを抽出してリッチ スニペットに使用できるようにするものです。
引用:変更後 データ ハイライターはウェブマスター ツールの 1 つで、ウェブサイトの構造化データのパターンを Google に伝えるものです。データ ハイライターを使用すると、マウスで簡単にサイトのデータ フィールドをタグ付けできます。データをタグ付けすると、Google がそのデータをより効果的に、また新しい方法で、検索結果や Google ナレッジグラフなどの他の Google サービスに表示できるようになります。
データハイライターの使用用途が、以前は「リッチスニペットに使用」だったものが「検索結果やGoogle ナレッジグラフ」に変わりました。データハイライターやセマンテックでの記述をナレッジグラフに参考にしているということが明言されましたね。
上で書きました通り、データハイライターの対応範囲も広がっていますので、対応を考えても良いのではないでしょうか。
ビジネスオーナー向けプレイス 一括アップロード用のスプレッドシートを作成する
表記ページが更新されました。
表現もいくつか変わりましたが、4月末に選択できるカテゴリが数倍に増えました。 これはいつ増えたのかわかりませんが、通常の登録時に選択できる項目も増えていました。
今回非常に多くのカテゴリが追加されました。健康と医療には「アルコール依存症カウンセリング/治療」といったマイナーなものから「足専門」といった日本に何件あるのか分からないものも増えています。レストランには「ケージャン料理」「クレオール料理」「ハラール料理」といった聞いたことが無いカテゴリも。サービスには「ウェブ デザイン」「ウェブ開発」とどう違うのか迷う項目から「インターネット マーケティング」「コンピュータ セキュリティ」とかまでありますね。大抵の業種はカバーできそうです。
以前登録したものの適切なカテゴリが無くて困った方は一度設定しなおしを検討するべきでしょう。
スマートフォン サイトによく見られるミス
表記ページの日本語版が追加されました。素早い和訳ですね。 私もよく見るミスですし、時々致命的な問題になることもあります。注意しましょう。
他にも、4/29に携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法ページは表現レベルで若干の更新が行われました。わかりやすい表現に変わっていますので、以前読んで理解出来なかった人は読んでみることをお勧めします。
キャッシュリンク
表記ページが更新されました。
Google公式のChrome 拡張機能「Quick Scroll」が紹介されました。
この拡張機能は私も知りませんでした。 こちらでレポートしました通りとても有益ですよろしければお試し下さい。
Google の統計情報とデータについて
更新されました。
引用:変更前 [コンテンツ キーワード] には、サイトで重要だと Google が判断したキーワードの一覧が表示されます。この情報から、サイトのコンテンツがどのように認識されているかを知ることができます。
引用:変更後 [コンテンツ キーワード] には、サイトで最も顕著に検出されたキーワードの一覧が表示されます。この情報から、サイトのコンテンツがどのように認識されているかを知ることができます。
Google ウェブマスターツールのコンテンツ キーワードについて、「重要と判断したキーワード」から「顕著に検出されたキーワード」に変更されています。これはコンテンツキーワードをしっかり見ている人にはわかる事と思いますが、確かに重要性までは現れないですね。
セーフサーチ: 不適切なコンテンツの除外
5月10日に大幅に更新されました。新しい情報はありませんが、色々とわかりやすくなりました。 特に下記部分は知らない方が多いのではないでしょうか。
引用:追加部分 フィルタリング(強): Google 検索結果のページから、露骨な性描写を含む動画や画像だけでなく、不適切なコンテンツにリンクされている可能性がある検索結果も除外されます。 フィルタリング(中): Google 検索結果のページから、露骨な性描写を含む動画や画像は除外されますが、不適切なコンテンツにリンクされている可能性がある検索結果は除外されません。これはセーフサーチのデフォルト設定です。 フィルタリングなし: セーフサーチ フィルタリングが完全にオフになります。
強では、不適切なコンテンツだけではなく、不適切なコンテンツへリンクしているコンテンツも非表示になります。
当然ながら、完璧な精度とはいえませんが、この部分のアルゴリズムは定期的に更新されていて、どんどん良くなっていますし、通報も早期に反映される印象です。
rel="alternate" hreflang="x"
表記ページが4月11日に更新されました。
国際化されたWebサイトのSEOのために、Googleはhreflangなどの仕様を用意していますが、4月上旬にGoogleとYandexが新仕様「x-default」を用意しました。これは、トップページなどで各言語に切り替えるようにしているWebサイトに対応するための仕様です。
この仕様変更に対応した形にヘルプページも修正されました。
これに対応する事が必要なWebサイトはわずかでしょうから、まだ事例もありません。どのような挙動をするか確認ができていませんのですぐに飛びつくべきかは迷う所ですが、もしもそのようなサイトを運営されていましたら検討の必要はあるでしょう。
加えて、下記部分が追加されています。
引用:追加部分 同じ言語を使うが別の地域にいるユーザーのために URL がいくつかある場合は、地理的に未特定なユーザー向けの URL も提供することをおすすめします。たとえば、アイルランド(en-ie)、カナダ(en-ca)、オーストラリア(en-au)在住の英語を使うユーザー向けの特定の URL はあるが、他のすべての英語を使うユーザーには汎用的な英語(en)のページを、それ以外のユーザーにはホームページを表示したい場合、英国在住などの検索ユーザー向けに汎用的な英語(en)ページを指定する必要があります。 (以下略)
例えば、イギリスとアメリカに店舗があるものの商品が違う、というようなケースの対応方法ですね。これを必要とする人は少ないでしょうが、海外では非常に重要な問題です。
Google+ カスタム URL に関するよくある質問
更新されました。
引用:変更前 Q: 誰でもカスタム URL を使用できますか。 A: 現在のところ、カスタム URL をご利用いただける Google+ プロフィールやページの数は限られています。今後ご利用いただけるプロフィールやページを増やしていく予定です。
引用:変更後 Q: 誰でもカスタム URL を使用できますか。 A: 現在のところ、カスタム URL を使用できるのは、限られた一部の確認済み Google+ プロフィールとページのみです。将来的には、より多くのプロフィールとページでご利用いただけるよう計画しています。
「確認済」という表現が加わりました。
検索結果ページ
表記ページが更新されました。
4月下旬から、検索結果からキャッシュ等のリンクが消えて、▼をクリックすると現れるようになりましたが、その情報が4月24日に日本語ヘルプにも反映されています。
ネタ:Google.com から他の Google サイトが自動的に表示される
他のヘルプと比べて、検索サービスのヘルプは更新が早いです。しかし、こういう更新が公開されていることも…… 早いのは素晴らしいのですが、これはどうかと思いまs
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