2023年7月1日、株式会社so.laは設立10周年を迎えました。
2011年に独立してSEO専門家として活動してきましたが、法人の設立は2013年7月1日でしたので、ちょうど10年です。
多くの期間、従業員は私一人という会社ですが、多くの方に様々な形でサポート頂きました。そのような方々と素晴らしいお客さまのおかげです。心から感謝いたします。
10年間の感謝を支えてくださった方々に伝えたいと検討したのですが、今回は感謝の意を込めてインターネットへ寄付をすることにしました。
「インターネットにお礼」としてMozillaへの寄付しました。私はChromeユーザですが、様々な形で特定企業への一極集中が続く中でブラウザに選択肢があることは健全なインターネットの発展のために重要ですので、Mozillaを応援しています。
法人からの寄付としては少額かもしれませんが、あまり儲けていない弊社の、Pixel Foldが人生で買った一番高いモノな私としては思い切った額です。
思い返すと、私が初めてインターネットに本格的に触れたのは1993年ですから今年でちょうど30年です。30年間、インターネットにはお世話になり続けました。
インターネットはごく初期から玉石混交でした。
World Wide Web、wwwが一般人にもアクセス出来るようになってごく初期に大きく話題になったのは「インターネットでは原子爆弾の作り方が見られる」という話だったのを思い出します。その頃、大学生の私がwww上で初めて投稿・公開したのは「咳止め薬一気飲み体験レポート」です。(社会人になってからはそんなことはしていません!)
当時からインターネット上に素晴らしい情報はありましたが、やはりひどい情報が多く見られました。
この30年で空っぽの洞窟は埋まりました。昔期待されていた素晴らしい事の多くが現実になりましたし、予想もしていなかった価値が次々と生まれています。しかし悲しいことに昔は予想もしていなかったひどいものも増え続けています。
インターネット上には、良いものも悪いものも高品質なものも低品質なものも溢れかえっています。そのどちらにとっても最も太い動線はインターネット検索でしょう。
私の専門とする「SEO」ではあまり望ましくないものへの動線が強化されることが多くあります。SEOのせいでインターネットが酷くなっているという主張をよく見ますが、全体の比率で考えるとそれは否定できません。
ただ、SEOがより良いものへの動線を強めることができたのなら、触れる情報は良いが多くなって、実質的にインターネットはより良いものになるはずです。
ここ数年、私はインターネットにとってよいものと確信できるWebサイトにしかサポートしていません。インターネットをより豊かにするもの、より自由で、より健全なインターネットの一助となる事を心がけ、公益につながる仕事も増やしています。
いま、日本で行われる検索の5%ほどは弊社がサポートしているWebサイトへのアクセスです。ここしばらくは手一杯で関わるWebサイトを増やせず、更に伸ばすことは難しいかもしれませんが、自分がSEOで頑張ることで、わずかな比率でもインターネットをよりよいものに出来ると信じて、これからも頑張ってまいります。
更に10年後、2033年には私は58歳、今のように働けないでしょうし生きている自信もありませんが、できる限り長く続けていこうと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。